24時間換気システムはどれ?第一種?第三種?掃除のしやすさも併せて解説!

この記事のまとめ

24時間換気は建築基準法で決まった「家で必須の設備」です。

住宅では第一種換気と第三種換気が主に使われています。それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説しています。

24時間換気ってどれを選ぶべきなの?が分かる内容です。

家づくりをしていると耳にする24時間換気システム。

24時間換気ってどうして大事なんだろう?

換気の種類によるメリット・デメリットが知りたい!

こういった方におすすめの記事になっています。

目次

24時間換気システムとは?

あゆのアイコン画像あゆ

24時間換気って何か種類とかあるの…?

ゆたのアイコン画像ゆた

24時間換気と言って、住宅では主に排気だけ換気扇でする第三種換気と給気・排気ともに換気扇で行う第一種換気の2種類があるよ

今回の記事では、24時間換気で主流の第三種換気と第一種換気について

メリット・デメリットを中心に紹介していきます。

特に気になる掃除のしやすさや、換気方法による電気代についても

わかりやすく解説していきたいきます。

24時間換気システムは切っちゃダメ!

あゆのアイコン画像あゆ

電気代とか気になるしOFFにしちゃだめなの?

ゆたのアイコン画像ゆた

電気代は確かに気になるけど、切るとダメなんだよね…

まず24時間換気は、建築基準法で定められている通りOFFにすることはNGです。

OFFにしてはならない理由は

「室内に化学物質などがたまらないようにするため」です。

この24時間換気が定められた背景は「シックハウス症候群」が深く関係しています。

「シックハウス症候群」とは、新築の際の建築資材や家具などから出る化学物質を

吸い続けることで起きるアレルギー反応です。

ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンの

5物質が有害物質と認定されています。

人によって事象は様々ですが、鼻炎や咳のような症状が出たり、皮膚炎のような症状になる方もいます。

平成12年に国土交通省は全国の住宅5,000戸を対象とした室内化学物質濃度に関する大規模調査を実施した。この調査結果はショッキングな内容で、調査対象の3割近くでホルムアルデヒド濃度測定値の濃度指針値からの超過が認められ、対策が急がれた。

引用:シックハウス対策としての24時間換気システムの現状

こういった事を防止するために24時間換気扇を回す事が決まりました。

現在、建築資材については、今は化学物質がほとんど発生しない

「F★★★★(フォースター)」の認定材を必ず使っています。

換気扇で入替する空気は、2時間に1回以上入れ替わる換気量の設計がされることが建築基準法で定められています。

第一種換気システムと第三種換気システムのメリット・デメリットとは?

あゆのアイコン画像あゆ

換気方法や種類で何がそんなに変わるの?

ゆたのアイコン画像ゆた

換気方法で空気の流れが変わることで、様々なコトが変わってくるよ!

 換気方法の違いによるメリット・デメリットを解説していきます。

第一種換気システムと第三種換気システムのメリット・デメリット

第一種換気システムのメリット

あゆのアイコン画像あゆ

第一種換気システムのメリットって何があるの?

ゆたのアイコン画像ゆた

第一種換気システムのメリットは大きく分けて4つだよ

空気の入替がしっかりできること

第一種換気は、換気扇で空気を取り入れて、換気扇で空気を排出します。

ゆたのアイコン画像ゆた

機械でするから確実に室内の空気をしっかり入替ができるよ!

空気の入替を行うことで、室内空気の淀みやCO2濃度の上がり過ぎを防止します。

淀みやCO2を上げないことによる良いことは、建物のカビ防止につながります。

押し入れやクローゼットの奥にカビが生えたという経験がある人もいませんか?

空気が循環せず新鮮な空気が少ないと、カビが繁殖しやすくいため

クローゼットの中は梅雨時期にカビが生える可能性もあります。

建物を長持ちさせる可能性がある

第一種換気は壁内結露などを防止することができ、建物の長寿命化に役立つ可能性があります。

壁内結露とは、特に冬季に室内の湿気を含んだ空気(加湿器等を使っている場合は特に)が

建物の隙間から壁の中に入り込んで、壁の中で結露を起こす現象です。

壁内結露を起こすと、躯体(主要な柱など)にカビが発生してそこから腐食が始まります。

換気をしっかり行うことで、壁内に室内空気が流入することを

極力防いで躯体を長持ちさせる可能性があります。

光熱費を安く抑えることができる

第一種換気システムの中には「熱交換型」というタイプがあります。

「熱交換」とは、給気と排気をする時に温度(機種によっては湿度も)を

室内の空気に近づけながら換気を行う方式です。

ゆたのアイコン画像ゆた

例えば冬場の場合、室内は暖房で温まっているけど、
窓を開けると寒いよね?

あゆのアイコン画像あゆ

うん…絶対開けたくない…

この寒い空気を少し暖めた状態で給気してきます。

あゆのアイコン画像あゆ

それって最高だね!

ゆたのアイコン画像ゆた

だからエアコンを必要以上に動かすことなく
光熱費(冷暖房費)の節約が出来るよ!

ヒートショックのリスク低減

熱交換型の第一種換気は、居室と非居室の温度差も少なくなるため、ヒートショックの防止にもつながります。

ヒートショックについても,急激な温度差によって引き起こされることから,入浴時のみならず,暖かい居間などの居室からトイレに行く際,あるいは,起床時に布団から出る際など,居住環境のあらゆる場面で発生すると考えられる。

引用:冷暖房への態度及び省エネルギー行動と熱中症・ヒートショック対策の実施との関連

ヒートショックとは温度差によって引き起こされる死に至る場合もある怖い事象です。

このヒートショックをできるだけ防止するために、

居室だけでなく洗面所・トイレなどが「寒くない」状態を保つ必要があります。

ゆたのアイコン画像ゆた

だからこそ、熱交換タイプの第一種換気システムは寒くない状態を
作りやすいんだよ!

勿論、一定以上の断熱・気密性能は必要ですが、全館を熱交換しながら

しっかり換気していると廊下なども震える寒さにはなりにくいです。

第一種換気システムのデメリットとは?

あゆのアイコン画像あゆ

第一種換気システムのデメリットって何?

ゆたのアイコン画像ゆた

デメリットはコストが第三種換気に比べて高いって事だよ!

機器本体は約20~30万円程度のアップになりますが、工事費も高くなる傾向があります。

第三種換気システムと第一種換気システムの費用の差がどれくらいあるのかを確認してから

採用する・しないを検討した方が良いですね!

第一種換気システムのメリットは「ランニングコストが安くなること」です。

建築コストだけ見るのではなく、光熱費が抑制できる点を考えながら

住んでからの月々のコストで考えてみましょう。

第三種換気システムのメリットとは?

あゆのアイコン画像あゆ

第三種換気システムのメリットは何?

ゆたのアイコン画像ゆた

それは導入コストが安い事だよ!

第一種換気システムの多くが、給気側・排気側に換気扇を用ける必要がありますが

第三種換気システムは排気側のみのため費用は安くなります。

あゆのアイコン画像あゆ

コスト優先であれば第三種換気がおすすめって事だね!

また、機器本体が安価のため故障時に取り換えしても安く済むのもメリットです。

第三種換気システムのデメリットとは?

あゆのアイコン画像あゆ

コストが安い第三種換気システムのデメリットは?

ゆたのアイコン画像ゆた

デメリットは大きく3つあるよ!

第三種換気システムのデメリット

空気の入替がしっかりできていないことが多い

トイレや洗面所から空気を排気するだけの第三種換気では、

家の隅々まで空気がしっかり入れ替わっていないことが多いのです。

あゆのアイコン画像あゆ

えっ?そうなの??

ゆたのアイコン画像ゆた

換気は気密性や間取り・湿度で大きく影響を受けるからね!

例えばお風呂で換気扇を回していても、お風呂の窓が空いていたりすると

窓から入った空気がそのまま排出されていくケースがあります。

これを「ショートサーキット」といいます。

吹出口や吸込ロなどの換気・空調用制気口の配置計画が適切になされていない場合、吹出口からの気流が居住域へ 分配される前に、吸込口に吸込まれる「ショートサーキット」 が形成される場合があり、室内温熱・空気環境の悪化や過剰な換気・空調用エネル ギー消費の原因となることが懸念される。

引用:CFD解析による換気・空調気流のショートサーキット率の算定

いくら建築基準法を満たしている換気扇であっても、場合によっては空気の入替が出来ていない可能性もあります。

外の気温をそのまま受けやすい

第三種換気では熱交換型の換気システムではないため外気温の影響をそのまま受けやすいです。

梅雨のジメジメした空気や、寒い冬の外気がダイレクトに部屋内に

入ってくるため室内空気を空調するにも余計なエネルギーが増加します。

防音性が低くなる

ゆたのアイコン画像ゆた

防音性が低くなる事もデメリットだよ!

あゆのアイコン画像あゆ

どうして防音性が低くなるの?

第三種換気の場合、居室に外気を取り込む給気口が設置されています。

この給気口から、部屋の音・外から音がダイレクトに出入りします。

部屋で音楽を楽しみたい方や、幹線道路沿いにお住まいの方は、

防音性という面でも第一種換気がおすすめです。

第一種換気システムと第三種換気システムの掃除のしやすさで比較

あゆのアイコン画像あゆ

ちなみに掃除のしやすさってどうなのかな?

ゆたのアイコン画像ゆた

そうだね!掃除のしやすさでも比較してみるよ!

基本的に、掃除のしやすさについてはどちらが楽と言ったわけではありません。

あえて言えば、掃除をする箇所が少ないのは第一種換気システムです。

換気扇の掃除は別にしなくても…と思うかもしれませんが

掃除をしないと換気量が落ちたり故障の原因になりますので必ず掃除はやりましょう。

第一種換気システムの掃除の方法

あゆのアイコン画像あゆ

掃除って換気扇の表面部分だけ掃除すればいいんだよね?

ゆたのアイコン画像ゆた

表面だけじゃなく、BOXを開けて掃除する必要があるよ!

基本的に、換気扇の掃除は1か月~3か月に1回は換気扇を止めて掃除機などで

ホコリを取り除きましょう。

掃除にあると良い道具
  • 掃除機
  • 中性洗剤
  • マスク
  • 手袋
  • ウエットティッシュ
STEP
換気システムをOFFにしてフィルターを取り除く
STEP
換気システムのBOXを開けて、熱交換素子・給気フィルターを掃除機で吸う
STEP
防虫フィルター・給気・排気グリルを洗う。汚れがひどい時は中性洗剤で洗う
STEP
給気グリル・排気グリル・フィルターを干す
STEP
干している間に排気口・吸気口に残ったホコリを掃除機で吸い取っておく
STEP
給気グリル・排気グリル・防虫フィルターが乾いたら元に戻す

そしてダクト式第一種換気の場合は、本体機器の中

(フィルターボックスなどの場合もある)のフィルターを同様に掃除します。

天井に設置されている場合、床下に設置されている場合、

それぞれ設置は品番や建築会社の仕様によって異なります。

おおむね1軒に対して、1~2個のシステムが設置されていることが多く、

1ヶ月~3か月に1回程度の頻度で掃除機などでホコリを取り除く掃除が必要です。

あゆのアイコン画像あゆ

ダクトの中って汚れるの?ダクトの中まで掃除ってやるの?

ゆたのアイコン画像ゆた

ダクトの中まで掃除をする必要はないよ!

そして、ダクト式換気システムでよくある誤解として、

「ダクトがホコリで汚れる!」という話です。

ネットなどで出てくるホコリだらけのダクトの写真は、

実はRAダクト(部屋から屋外へ排気するダクト)であることがほとんどです。

部屋の中のホコリがダクト内部に溜まったとしても、空気の流れとから

逆流してくることはほぼないため心配不要です。

屋外から部屋に入ってくる経路のダクト(SA)は、

多少ホコリな微細な砂等を含んでいますがフィルターが搭載された

換気機器を選べば、屋内にそのまま入ってくる可能性は低いです。

火山灰などが多い地域などはダクトの汚れも注意が必要です。

ハウスメーカーや工務店と相談しながら確認しましょう。

第三種換気システムの掃除の方法

あゆのアイコン画像あゆ

第三種換気システムの場合は…どうなの?

ゆたのアイコン画像ゆた

第三種換気システムの場合も基本的には一緒だよ!

第三種換気の場合、トイレ・洗面所・お風呂・納戸等に付いている

排気用の換気扇を定期的に掃除する必要があります。

実は表面部分だけではなく、ファン(羽根部分)にホコリがびっしりついています。

掃除にあると良い道具
  • 掃除機
  • 歯ブラシ
  • 中性洗剤
  • マスク
  • 手袋
  • ウエットティッシュ
STEP
換気システムをOFFにしてフィルターを取り除く
STEP
フィルターについた汚れを掃除機で吸う。
STEP
歯ブラシを使ってフィルターを優しく中性洗剤で洗う
STEP
フィルターを干す
STEP
干している間に排気口・吸気口に残ったホコリを掃除機で吸い取っておく
STEP
フィルターが乾いたら元に戻す

第三種換気システムの場合は掃除は簡単ですが、数が多い事が難点です。

エアコンの効き目を落とさない24時間換気システムは?

あゆのアイコン画像あゆ

換気扇をずっと回していればエアコンは効かないんじゃない?

ゆたのアイコン画像ゆた

さっき紹介した熱交換型をくわしく解説していくよ!

24時間換気システムは2時間に1回、空間の空気を入れ替える事になります。

例えば夏場に2時間に1回空気に入れ替えを行われた場合、クーラーで冷やした空気を入替る事になると…

あゆのアイコン画像あゆ

全然エアコンが効かない状態だよね!

ここに、熱を一定以上回収しながら換気をしてくれる熱交換型の換気扇を

導入することでエアコンの効き目を落とさないことにつながります。

熱交換率が高ければ高い程、空気の入替時にエアコンの効率が良くなります。

第一種換気システムと第三種換気システムの電気代はどれくらい違う?

あゆのアイコン画像あゆ

実際の電気代ってどれくらい違ってくるの?

ゆたのアイコン画像ゆた

そこは気になるポイントだよね!

 年間の電気代を比較していきます。

年間の光熱費の差額はどれくらい?

実際の、熱交換器の有無による光熱費の削減額の違いをみてみましょう。

画像引用:パナソニック株式会社 HPより

地域によって光熱費の差額が異なりますが、寒いエリアの方が大きな差が出ています。

これは外気温が寒い地域ほど、ダイレクトに室内に気温の低い空気が入ってくると

その分室温を維持するためのエネルギーが多く必要になります。

そのため、寒い地域ほど熱交換による光熱費抑制効果が出やすいのです。

年間の換気扇で使う電気代の差額はどれくらい?

あゆのアイコン画像あゆ

24時間付けっぱなしが勿体ない…って感じる人もいるよね。

ゆたのアイコン画像ゆた

 換気扇本体での電気代の差額はどれくらいかを計算していくよ!

24時間換気システム本体の電気代についての比較をしていきます。

約30~35坪の住宅での

実際の機器でかかる光熱費を算出しています(年額)

換気システム種類熱交換品番台数電気代
第一種換気システムダクト式VL-11ZFHV2台12,526円
第一種換気システム壁付けVL-08PS34台17,628円
第一種換気システム壁付けV-08PE68台6,120円
第三種換気システム壁付けV-08PE64台3,060円
三菱電機 換気機器の消費電力から算出 1kWh:26円48銭(東京電力・従量電灯B・第二弾料金)

このように機器の設置台数や、熱交換の有無で光熱費が

変わってきますが、第三種換気の方が単純に換気扇自体にかかる光熱費は安いです。

しかし、年間で2万円以上の冷暖房費を含めた光熱費の

削減が見込めるとなると、第一種換気の方が結果的には安いということになります。

24時間換気システムのさまざまな特徴の比較表

わかりやすく事を見ればすぐわかる比較表を作成しましたので確認して下さい。

種類第一種換気システム第三種換気システム
メリット・空気の入替がしっかり出来る
・建物を長持ちさせる可能性がある
・ヒートショックのリスクを低減出来る
導入コストが安い
デメリット導入コストが高い・空気の入替が出来ていない可能性有
・外の気温を受けやすい
・防音性が低い
換気方法機械で換気自然換気
費用高い安い
掃除のしやすさ掃除箇所が少なくて済む掃除箇所が多い
電気代(換気扇)高い安い
冷暖房の電気代安い高い

まとめ:第一種換気システムと第一種換気システムは結局どっちがいい?

24時間換気システムは、今やなくてはならない商品です。

第一種換気システム・第三種換気システムの両方共メリット・デメリットがありますので

自分に合う商品を選ぶと良いですね!

ちなみに、私は第一種換気システムの熱交換型をおすすめします。

では本日のまとめです。

24時間換気システムはどれがいい?
  1. イニシャルコストなら第三種換気システム!
  2. ランニングコストなら第一種換気システム!
  3. 家の中を快適な空間にするなら熱交換型一択
  4. ダクト式の方が気密性。防音性もアップする
  5. 24時間換気は切ったらダメだよ!
第一種換気システムがおすすめ

最後まで読んで頂き有難うございます。

インスタグラムもやってます。

ブログよりも我が家の写真を沢山載せてます。よかったらフォローして頂けますと幸いです。

インスタグラムはこちら☞

スポンサーリンク


スポンサーリンク


よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

2017年に注文住宅を建てました。その経験を活かしこれから家づくりを行う皆さんに有益な情報を発信していきますので宜しくお願いします。

コメント

コメントする

目次
閉じる